
観光教育の今を、そこに関わる様々な人の立場からインタビューしていきます。

横浜商科大学 商学部 貿易・観光学科教授
宍戸 学 氏
これからの観光教育学生会議 第一回インタビュー

「観光は21世紀の基幹産業だ」「観光立国に向けて人材育成が重要だ」-観光系学部・学科の学生なら毎日のように講義で聞かされる言葉だ。しかし、「観光立国」というと何だか壮大な感じがする。もう少し、社会に出て普通に働く人の目線で、観光学はどう活かせるのかを考えたい。そもそも、観光産業だけが観光系学生の進むべき道ではないはずだ。観光を学んだ学生の、どの業界にも通用する強みとは何だろうか。
第一回目の今回は、ご自身の大学に加え、学観連顧問として様々な大学の観光系学生の声を聴き続ける宍戸教授に、観光教育の抱える課題や観光系学生の進路の問題についてお話を伺った。
宍戸 学(ししど まなぶ)氏 略歴
1987年 立教大学社会学部観光学科 卒業
埼玉県高校教諭を経て、北海道にて高校観光教育に取り組む。
2003年 立教大学大学院観光学研究科(観光学修士)
2003年 札幌国際大学観光学部観光学科専任講師
2006年 横浜商科大学商学部貿易・観光学科専任講師
2007年 横浜商科大学商学部貿易・観光学科准教授
2013年 横浜商科大学商学部貿易・観光学科教授
専門は観光事業論・観光教育論。
日本観光ホスピタリティ教育学会監事、日本国際観光学会理事、川崎産業観光振興協議会副会長、ほか。
主な著書に「観光教育」(共著、くんぷる、2001)、「観光概論」
(共著、JTB総研、2012)等。
一言Q&A
Q.今一番関心のあることは何でしょう?
A.勤務校の観光人材育成、学観連、人材関連プロジェクト、学習指導要領
Q.おすすめの旅行地を教えてください。
A.たくさんあって決められないが、何度も行きたいところは、ラスベガス、しまなみ海道(愛媛)、長崎外海地区、そして富良野など
Q.観光にまつわるおすすめの本を教えてください。
A.まずは観光概論(学文社)と観光学入門(有斐閣アルマ)の読み比べ
目次
◆ 日本ならではの観光教育とは?
◆ 観光学は学問?
◆ 観光系学生の強みとは
◆ 観光系学部・学科の講義、ゼミについて考える
◆ 日本学生観光連盟の取り組みについて
◆ 観光学を専攻する学生へ